よく話題になる,ルムスナの箱強化とスク強化どっちがお得?議論。
確率に上方修正がかかる6>7強化はともかく,他のところが気になります。
スナッパーの4>5強化を例に取ると,廃人はじめましたさんの確率テーブルによれば
スクロール:5%
スクを10枚使う箱チャレンジ:50%
の成功率なので,一見すると確率は同じです。
で,結論から言うと「期待値は同じだけど,お金持ちでなければ箱チャレの方が無難」となります(個人の感想です)。
以下,計算。
4>5の場合を例としていますが,a%で成功するスクn枚を使うと,na%で成功する箱チャレンジができる構造が本質ですので,ボーナスのかかる6>7強化を除く,全てのケースに該当します。
事実1:箱チャレ1回 VS スクロール10回では,箱チャレ1回の方ができる可能性は大分高い
これは単純な計算で,箱チャレ1回(50%)で失敗する確率は50%です。
一方,スクロール1回で失敗する確率は95%で,95%を10連続で引く確率は(0.95) ^10≒59.87%となり,「失敗しにくい」のは確実に箱チャレです。
ちなみに箱チャレを2連続で外す確率は0.5^2=25%,スクロールを20枚連続で外す確率は0.95^20≒35%。
3回になると箱が12.5%,スクロールが21%とその差はどんどん縮まります。
10回(スク100枚)となると箱が0.09%,スクが0.5%の確率でできなくなりますが,この時点でもまだ箱の方ができる可能性は高い(どっちもほぼ確実にできますが)ということになります。
そいじゃ箱一択じゃん!と思うかもしれませんが,そうは問屋がおろしません。
事実2:スクロールはワンチャン1枚でも成功するので期待値は同じ
当然ですが,1枚でも4から5になるときはなります。
よって,成功した場合のリターンの大きさを考慮すると,トータルで必要な金額の期待値は同じになります。
仮に10枚貼るとして,1枚目で成功する確率は5%,2枚目で成功する確率は4.75%,3枚目で成功する確率は4.5%...10枚目が3.12%となり,それぞれにかかった金額をかけて計算すると,結局期待値は同じ金額になります(誤解のないように書くと,試行そのものは独立なので毎回の成功率は5%です。1枚目を外して2枚目に当たる確率が4.75%,の意味です) 。
極端なことを言えば,10枚でスナッパー0が10になることもあるわけですからね。
じゃ,結局好みってこと? となるかもしれませんが,キーワードは「標本の大きさ(試行回数)」です。
事実3:確率の定義は一般に「試行回数の極限値」となる
病院問題という確率の有名な問題がありますが,要するに標本の大きさが確率では重要です。
あなたがお金持ちで何百枚もスナッパー強化をするなら別ですが,試行回数が少なければ少ないほど,確率は理論通りではない振る舞いになります。
エクセルあたりで計算するとわかりますが,スクロール20回程度の試行回数であれば,ほぼ確実に95%の側に(つまり失敗に)引っ張られ,期待値よりも損をします。
従って,確率の計算通りに振る舞うなら箱の方が無難,と言えそうです。
ギャンブラーの方はスクの方が楽しめると思いますが(⌒▽⌒)
ちなみにこの原理からすると,箱チャレが可能な4までは,なるべくBにしない方が無難とも言えます。。。。
追記:視覚化するとどうなるか
Excel簡易実験。5%と50%を1000回試行×2回させて,何回成功するかを確率として表示しています。
確率が0.05に収束するためには,500回くらいまでいくのが見て取れると思います(特に上の方)。
比較すると,より早い段階で確率の0.5に収束するのが見えると思います(縦軸が異なることに注意)。
これではまだ解り難いと思うので,5%を100回と50%を10回で比較すると
ご覧の通り,5%100回くらいでは全く安定しませんが(一番上は悲惨な失敗ですね...)
50%10回の方が安定して期待される確率に近づくのが見えるかと思います(乱数の機嫌次第ですが)。
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