前回の実験は色々と????となるデータが出たので,今回は再計算。
あ,ILL以外は本当マジで全く興味がない話だと思います
偉大な先人(その1,その2)も指摘しておられますが,MR周りの計算がちょっと変だと感じる今日この頃。具体的には,以前よりもMRによってダメージが軽減されているように思われます。
一方,先人の努力の成果である「キーリンクのダメージは B[floor{A(XdY+Z)}+γ']+εである」は現在でも(少なくとも近似できるという意味で)有効であるようにも見えます。
式の意味をすごくざっくり言うと,「キーリンク固有の攻撃力を,「INT+道具や装備等によって追加されたSP」に応じて何倍かする。その値に武器強化数と魔法ダメージを足した後,MRによる軽減を行い,最後に属性強化による追加ダメージを足す」という意味になります。
※用語解説
A=1+3/32(INT+β-12)を小数点第3位以下切り捨てにした値。βは道具,装備,buffなどによって追加されたSP。表示上(見え)のSPとは異なる 情報源はこちら
(XdY+Z):各キーリンク固有のダイス。2D5+16なら5面ダイスを2個振って,その値に16を足すの意。
γ':武器の強化値(7武器なら+7)に魔法の追加ダメージを加えたもの
ε:属性強化によるダメージ(固定値だが対象の属性防御の影響を受ける)
floor:小数点以下切り捨て
BはMRに関する倍率なので今回は除外。基本,MR0ならB=1 のはず。
そこで,今回の実験は
仮定:魔法命中1は相手のMRを1下げる効果があり,計算結果が0以下になるときMRを0として計算する
を前提に次の通り実験します。
攻撃側:Lv87 ILL INT45 SP22 魔法ダメージ12 魔法命中13
防御側:Lv21 War MR12 セキュリティbuffによるDR1あり
攻撃側は武器以外の全ての装備を外しています。
幸いなことに,0サファイアキーリンクが手持ちにあったのでこいつを活用。
こちらも先人の努力により,ダイスが2D5+16(15説もありますが,恐らく誤記でしょう)ということが判明しています。
こいつと0幸運キーリンクの比較から,多少計算式が変わっていてもダイスそのものは特定できるはずです。
というわけで結論
1)幸運のキーリンクのダイスは「2D5+15(共鳴と同じ)」と考えられる
2)対人におけるキーリンクのダメージ減衰は既に撤廃されている
3)ブレイズショックの推定基本ダメージは「60」(サンプルが少ないので参考程度)
4)ブレイズショックで(少なくともPCには)トドメはさせず,HPが1残る。マインドブレイクはトドメをさせる。
5)マインドブレイクの固定ダメージは,少なくとも対人ではダメージリダクションを無視する
6)キーリンクのダメージを僅かに上昇させている謎のファクターXがいる
7)MR関係の計算式は明らかに以前とは異なる
8)B[floor{A(XdY+Z)}+γ']+εは依然としておおよそ有効
となりました。
さらに検証したいので,誰か0ダークストーンKか0冷寒Kを持っていたら貸してください・・・。
以下,この結論に至った背景となる,5つの実験とその考察。
なお,殴るたびにクリティカルが出る場合がありますが,以下のすべてのデータでクリティカルの場合を除外してあります。 87変身によるPvP追加ダメージ2の影響が懸念されますが,以下の実験は全て未返信で行っています。また,のちに87変身をした状態で殴り,分布が綺麗に2ずつ増えていることを確認しています(従って,変身による特殊な効果はないと判断してよいと思われます)。
また,試行回数足りへんやないか!というツッコミはごもっともですが,傾向が分かれば十分と(私が)割り切っているのでご了承ください(´-ω-`)
加えて,計算はExcel君にぶん投げていますが,間違えている可能性は十分あるので,理論値が違うぜ!っていう人がいたら教えてください・・・
実験1)0サファイアキーリンクで殴る
240回の攻撃で出てきた値は「87,91,95,99,103,108,112,116,120」の9種類。分布は次の通り。2D5+16で計算される値は「84,88,92,96,100,105,109,113,117」のはずなので,3ダメージ高い値が出ています。
また,念の為同条件で防御側のセキュリティbuffを外したところ,綺麗に実測値+1の値が出ていたことから,セキュリティbuffのDR1は間違いなく働いていると考えられます。セキュリティbuffを外すとMRも2下がりますが,分布からはMR-魔法命中が0を下回るならMR0の扱いになる,という仮説を裏付けることが可能です。
理論値は2D5であった時に想定される分布。
若干の不安要素はありますが,とりあえずサファイアキーリンクに関しては概ね2D5+16が成立しており,既存の計算でかなりの程度近似できる,ということがわかります。
実験2)0幸運キーリンクで殴る
246回殴った結果,出たダメージは「80,85,89,93,97,101,105,110,114」の9種類。2D5+14と仮定すると理論上の計算結果は「77,82,86,90,94,98,102,107,111」となるはず。
また,2D5+15と仮定すると「82,86,90,94,98,102,107,111,115」となるはずなのでこの場合は謎のDR2が加わることになります。
反対に2D5+13と仮定すると最低ダメージが73とこれはかなり外れます。
以上より,謎のファクターX(流行りに乗った)による3の差がサファイアの場合と一致する,という事実から2D5+15と推測するのが最も妥当であるように思われます。
また,分布は次の通りで,理論値は2D5だと仮定した時に現れるはずの分布です。試行回数の縛りはありますが,まあ概ね2D5と考えてよさそうな分布をしています。
ただし,幸運キーリンクにはINT+1の効果が付いています。
そこで,次の実験としてINTの値を同じにしてサファイアキーリンクのデータを取ってみましょう。
実験3)インサイトで攻撃側のINTを+1して0サファイアキーリンクで殴る
分布は「89, 93, 97, 101, 105, 110, 114, 118, 122」となり,INT45の時と比較して全てのダメージが2ずつ増えました。この増加量は,既存の計算式による増加の割合と完全に一致します。
また,条件を同じにしたことで,(StrやらWisやらが悪さをしてなければ)幸運のキーリンクのダイスはサファイアキーリンクより明らかに落ちることが確定。このことも,2D5+14説を後押しています。
実験4)火4 9幸運のキーリンクで殴る
続いて属性強化,武器強化の値を調べるため,9幸運K火4で防御側を攻撃(インサイトは無し)。
試行回数は99回と多くはありませんが,「96, 101, 105, 109, 113, 117 ,121, 126, 130」の分布が出現。 こちらも計算上の分布は「93, 98, 102, 106, 110,114, 118, 123, 127」となり,計算よりも3ダメージ高い値が出現しています。これは0幸運のときのずれ方と一致するので,武器強化や属性強化周りの仕様はおそらく変わっていないと推測されます。また,ファクターX(流行りにry)は魔法の基本ダメージ周りや,MR周囲に存在していることを傍証しています。
なお,防御側HPを150程度にして殴ると,打撃だけで残り20程度になるため,ブレイズショックで確実に死ぬことになります。しかし,ブレイズショックが発動した全てのケースで「HP1」で防御側が生き残ったため,「ブレイズショックでトドメはさせない」と考えられます。この仕様は,記憶が確かならテーベ弓等にも存在しており,ブレイズショック頼みの幸運Kにとっては中々痛い弱点と言えます。なお,冷寒Kでマインドブレイクについても同様に実験し,こちらは相手にトドメを刺すことができることを確認しました。
また,この実験の副産物として,ブレイズショック15回分のダメージが得られました(上記仕様によりHPが1になったケースは全て除外)。
そのうち2回は純粋な魔法のダメージを得ることができ,268と280でした。
(※幸運Kは基本殴りとブレイズショックが同時発生しますが,たま〜〜〜にブレイズショックが遅れて発動するので,魔法だけのダメージを特定することができます)
INT+βの値が46なので係数Aが4.18,魔法の追加ダメージが12なので,(280-12)/4.18 =64,(268-12)/4.1875 =61。
また,打撃+魔法で得られた値から,武器ダメージの平均値113を差し引いて同様に計算すると,「53,54,60,62,63,65,71」となります。
サンプル数が少なすぎるので難しい所ですが,暫定処置として「ブレイズショックの基本ダメージは60-65,大事をとって60」と考えて近似できると思われます。何より魔法だけのダメージを取り出しづらいのが痛い・・・。
これは極寒CSの基本ダメージ(50)よりは大きく,DKFB(80)よりは少ない,といえる中々絶妙なライン。
まあ,ヘルファイアクラスの威力が20%近く発動したらやばすぎですわな・・・。
実験5)防御側のMRを15にして0サファイアキーリンクで殴る(INT45,SP22のまま)
225回の攻撃で出てきた値は「87,91,95,99,103,108,112,116,120」の9種類。分布は次の通り。理論値は同様に2D5であった時に想定される分布。
これは防御側のMRが12であった時の結果と完全に一致する。従って,MR関連の計算式が変化していることが推測される(古い式に基づくと,分布がおおよそ1〜2ダメージ減るはず)。
オマケの実験
最初にセキュリティbuffのDR1を立証しておこうと思って,固定ダメージのマインドブレイクを利用することを思いつきました。
※マインドブレイクが参照するSPの値は,見えのSPの方でβ計算に使うSPではありません
SP22なので,22*3.8=83.6から,小数点以下を切り捨てて83ダメージがマインドブレイクのダメージとなります。
で,防御側を「素のまま(DR1)」「騎士団籠手(DR2)」「騎士団籠手と騎士団ゲートル(DR3)」「騎士団籠手,騎士団ゲートルに騎士団ブーツ(DR4)」と装備を入れ替えながら,マインドブレイクを各100回ずつ打ち込みました。
その結果,一度の例外もなく全て83ダメージとなりました。仮に1%の確率でDRが適応されるとしても,400回の試行全てで外す確率は1.7%ほどになります。よって,少なくとも対人の場合はダメージリダクションを無視した固定ダメージを与える,と考えてよいかと思います。
また,仮にこの仕様がNPCにも適用される場合,高DRのボス(特にDR30以上と噂の龍)に対してはMBの価値が高い,ということになります。
以上を踏まえると,キーリンクの以前の計算式は依然として近似するためのものとしては有効である,と考えられます。
ダメージが3ずれている,という謎がどこから湧いてくるかは今後の課題ですね・・・。
そうだ,このずれのことを今日から1パイレーツ・ニンジャと呼ぼう!
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ボクは以前ブレイズショックのダメージを40と見積もった者だ。
返信削除あなたの見立てには見落としが一つあることを、指摘してあげるよ?
おお、是非お願いします!!
削除素晴らしい検証ですね!
返信削除>1パイレーツ・ニンジャと呼ぼう!
アデンで生き抜くための、新しい科学的な単位ですね。
見て見て! おっ〇い!->(.Y.)
削除全世界に生中継されているから発言に注意した結果の伏字ですね。
削除ご自分でもおっしゃってますが、ブレイズショックのサンプルデータが少なすぎます。
返信削除また、NCが自国より性能のいい武器を許可するはずもなく、がちゃで量産される魔法武器の
基本ダメージが極寒の50を超えることは考えにくいです。
そうすると、武器性能として比較対象としているのは冷寒から7殺意以下が落とし処ではないでしょうか。
私自身も数百回のデータ取りをして検証しましたが、基本ダメージは40~50の間と考えています。
サンプルはもうちょっと欲しいですね…...( = =)
削除ブレイズショックについてはあくまでも仮ということで一つ!どうもありがとうございます!
クラスボーナスが変更されていなければ、どこにも表示はされませんがLv25毎に魔法ダメージ+1があるはずです。
返信削除これで計算が合いませんか?
なるほど,表示されないクラスボーナスがあるのですね!
削除確かにそれが追加されている,と考えると辻褄が合いますね。
今度は初期レベルのILLを作って殴らせてみないといけませんね・・・!
検証お疲れ様です!ブログのリンクまでありがとうございます!非常に興味深い内容でした。ブレイズショックでトドメが刺せない仕様だったとは・・知らなかったです。1パイレーツ・ニンジャ解明のため、わたしも追加検証頑張りたいとおもいます!
返信削除私のは所詮趣味レベルなので,足元にも及びません(´-ω-`)
削除パイレーツ・ニンジャの正体は↑の方が指摘してくださっているので検証するとして,MR関係も
B = floor(C * (MR - MH)^ -0.3, 0.01)
C = Class - 0.02 * floor(WIS* 0.5)
から変更されているかいないか,検証したいところですね!
弓でさえあんなに解りやすく変更したので,いい加減キーリンクもわかりやすくして欲しいものですね・・・。
私も趣味レベルですので、先人たちの偉大さがしみますねえ('_')
削除ちなみに、C=Class~の部分でClassの数値はいくつにされていますか?
Warだと2.4にしてますね、先人に倣っております。
削除今回の場合はMr-MHが0なので関係なくB=1にして計算してしまっていますが!
先人は試行回数が真似できない…
なるほど!ありがとうございます!
削除